鈴木明世

形成外科専門医・美容外科専門医 (JSAPS)

 

海外ボランティアでの経験
私はかつて学生時代に、ネパールの山岳地帯で診療所を建設する国際ボランティアに参加したことがあります。そこでは、口唇口蓋裂という先天疾患の手術治療がボランティア医師らによって行われていました。彼らの献身的な働きを通して、患者様とその御家族の人生が大きく変化するのを目の当たりにし、私は驚きと感動を覚えました。
そのとき手術をしていた医師達は、欧米の形成外科専門医・美容外科医であり、彼らの働きに触れたことは、私の人生に大きな影響を及ぼすこととなりました。

形成外科医・美容外科医になるには(日本と欧米の違い)
欧米では専門医の数に上限規制をかけているため、人気である形成外科専門医になることは最難関であり、少数の成績優秀な医学生だけが、形成外科のトレーニングを受けることが出来ます。そして美容外科医は、形成外科専門医が更にトレーニングを積むことで、初めて名乗ることが許されるスーパーエリートという認識が社会に根付いています。
反対に日本では、残念なことに形成外科専門医でないばかりか、初期研修を終了しただけの医師や、手術を全くしたことがない医師でも美容外科医を名乗ることが可能となっています。現在の日本のように規制が存在しない中で、美容外科に関わる医師が自分を律するには、医師自身の信条が重要になってきます。

一流に触れることの重要性
幸いにも、私は学生時代に本物の形成外科医、美容外科医の働きに触れることが出来た為、医師として一貫した信条を持つことが出来ました。それは欧米の形成外科・美容外科医 ( Plastic Aesthetic Surgeon ) のように、本物の技術を持ち合わせた形成外科専門医になった上で、形成外科・美容外科の両分野を担っていくということでした。

美容外科専門医(JSAPS)として
形成外科専門医を取得後、大学付属病院の教員医師として勤務し、国内最大規模の乳癌治療を行なっている「がん研有明病院」で乳房再建手術、美容外科では目、鼻、骨切りと各分野のスペシャリストの下で経験を積み、現在は国際的にも高い評価を受けている「ヴェリテクリニック」にて、美容外科専門医として皆様に貢献できることを喜びに感じております。

経歴

Union大学卒業 B.A. in Biology (米国ユニオン大学生物学学士)
弘前大学医学部医学科入学 (3年次学士編入)
University of Tennessee School of Medicine Clinical Clerkship
Loma Linda University Plastic Surgery Observership
Chang Gung Memorial Hospital Plastic Surgery Observership
2010年 弘前大学医学部医学科卒業
2010年 手稲渓仁会病院初期臨床研修医
2012年 札幌医科大学附属病院形成外科
2014年 市立室蘭総合病院形成外科医長
2015年 砂川市立病院形成外科
2016年 札幌医科大学附属病院形成外科
2017年 札幌医科大学附属病院形成外科助教
2018年 がん研有明病院形成外科
2020年 CZEN GINZA CLINIC 院長
2023年 ヴェリテクリニック

資格

日本形成外科学会専門医
日本美容外科学会専門医(JSAPS)
日本頭蓋顎顔面外科学会専門医
形成外科領域指導医

代表論文

Akiyo Suzuki, et al. Reconstruction of the Congenital Divided Nevus of the Eyelids and Proposal of New Classification. Plastic and Reconstructive Surgery Glob Open. 2019 Jun; 7(6): e2283.

Plastic and Reconstructive Surgery(PRS)は、形成外科において世界最高峰の医学雑誌であり、そのオンラインジャーナルに掲載されたものです。内容は、眼瞼分離母斑といって、顔に出来る先天性のあざの分類と術式を提案したものです。

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